以前に書いた鉄棒の記事、8年前…
「逆上がり偏重」https://tomproject.exblog.jp/23047769/
逆上がりや跳び箱は体育の代名詞のようにされる印象ですが、それらができるかできないかに囚われているのはもったいないと考えています。
逆上がりができる要素として、大雑把にいうと
・鉄棒をつかんで体を引き寄せる力
・脚の振り上げ
・体(股関節周辺)を鉄棒に近づけ回転する
などがあります。
逆上がりや鉄棒自体の練習することも、これらに関する能力を養うことになるのですが、「できない」状態の動きを繰り返しても「できる」動きや感覚の習得にはつながりにくいです。
鉄棒をつかんだり体を支持したり、揺れる、脚を振る、回るなど、できる動きからしていきましょう。また逆上がりではない他の色々な技をしてみましょう。
そして上記の要素や能力の獲得に必要なのは、基本的な身体の能力や使い方、平衡感覚です。
鉄棒がすごく怖い、手を放して落ちて怪我をしてしまうなどは、鉄棒をする以前の基礎的身体能力が育っていない状態です。無理に鉄棒をしても、怖いきつい痛い…と嫌になってしまう可能性があります。
鉄棒に必要な基礎的な体力や運動技能を育てるトレーニングができるとよいです。また鉄棒をするときには無理せず怖くないところでしていきましょう。
首の反射が統合・抑制できていないと、顎が上がる・腕が伸びる・手が開いて鉄棒から落ちるということにつながり、逆上がりができないのはもちろん怪我もしやすくなります。
逆上がりをするには、脚を振り上げて骨盤と脚を鉄棒に近づけるときに、顎を引いて・肘を曲げる(引き寄せる)ことができると技の成功に近づきます。
逆上がりができないのは「ダメ」ではなく運動発達の目安として、できないのであれば原因や運動の課題を考えてほしいと思います。そして体を揺らしたり回転させたり、平衡感覚を刺激する大切な運動ですので、怪我なく安全に、できれば鉄棒の楽しさも味わえるよう取り組んでもらいたいですね。
ちなみに私は鉄棒は苦手で、逆上がりは4年生か5年生のときになんとかできるようになったと記憶しています。鉄棒は嫌いだったので体育の授業のときくらいしか触りませんでしたね…
高橋