なぜ運動をするのか

入学おめでとうございます 運動教室で大事なこと

2019年 04月 07日

4月になり、今年度の教室もスタートしました。

遅くなりましたが卒園、卒業だった皆様、おめでとうございます。

今週はいよいよ入学式。小学校・中学校生活のスタートですね。また、引っ越しをした人は学校も住む場所も新しくなります。

それぞれ新しい環境に少しずつ慣れて元気にがんばっていってくださいね。

新年度の教室はさっそく2日から始まっています。はじめのうちは新1年生は大変かもしれませんが、周りの子らがうまくフォローしてなじんでいくと思います。

メンバーも少し変わります。新学年になりましたので、気持ちも新たにがんばっていきましょう。

さて、気持ちも新たに私の運動教室の目的や考えについて書いてみます。

大事なこと

その①【身体をきたえる】

運動する前に、病気にならないで健康に生活できることが大切です。勉強をするのにも大人になって仕事をするのにも、健康や体力は必要です。元気な時はあまり感じませんが、ひどい風邪を引いたり、大けがをして体を動かせなくなったりすると健康のありがたさがよくわかります。

「身体をきたえる」ということは、日常生活の立つ・座る・歩く、机で勉強する時の動きや姿勢にも関係があります。身体をしっかり動かせることは、字を書くことや集中して話を聞くことにつながるのです。

その②【頭をきたえる】

「頭をきたえる」というと「勉強」が思い浮かぶでしょうか。漢字の練習をする時、算数の問題を解く時など。

運動の時はどうでしょうか?体はつかうけど頭はつかわないでしょうか。

オニごっこを例に考えてみましょう。

まずオニがどこにいるか注意しますね。どのくらいの距離か、どこを見ているか、こちらに来るだろうか。

オニがこちらに来た場合、どこに逃げたらいいだろうか、周りはどんな状況か、むこうに行ったら行き止まりだから捕まるかもしれない、あっちの方が逃げやすそうだなど。

氷オニだったら、捕まった仲間を助けなければ…どこにいるか、オニの動きは、他の仲間はどんな動きをしているかなどなど。

意識しないかもしれませんが、これらのことを考えながらオニごっこをしています。それも状況は常に変化します。その瞬間に周囲の状況、オニの注意、相手までの距離、スピード、タイミング、すべてを自然と頭の中で計算して動いているのです。すごいですね。

人間の脳が発達したことと手の機能の発達には深い関係があると言われています。身体をつかうことは頭をつかうことなのです。

その③【心をきたえる】

運動(遊びも含みます)をする時、体も頭もつかいます。それと一緒に心(気持ち)も動きます。

体を動かすと楽しい

たくさん走ってきつい、ハアハアくるしい

オニごっこで捕まってくやしい

試合がおもしろかった

色々な気持ち、感情が出てきます。

うまくいったりいかなかったり、試合の時などあーだこーだと言い合いになることもあります。

運動(遊び)をする中で、友達とのコミュニケーションが自然と生まれます。

相手の話を聞く、気持ちを考える、アイデアを出し合う

意見がぶつかることやケンカになることもありますが、そうした友達との関わりを通して、体だけではなく心もきたえられ成長していきます。少し難しい言葉にすると社会性が身につきます。

さてさて「運動教室」というのは「運動を上手に」するためにというのが一般的かもしれません。

しかし私は「運動が上手」や「足が速い」などというのは人生において大して重要ではないと考えています。スポーツのジュニア育成においてもそれが目的ではいけないと思います。

(運動・体育・スポーツ、それぞれ言葉の定義はちがうのですか、ここでは同じようなものと考えて問題ないと思います)

大人になったら縄跳びなんてしません、使いません。(中学生になったらもうしないかな)

跳び箱もしません。できなくても何ら困りません。

運動ができるのが大事、できるからすごい、できないからダメ

ではなくて

運動を通して体や頭や心をきたえるのが大事なのです。

これは他のことにも当てはまると思います。

例えば中学校で部活をする場合

もちろん好きだったり興味があったりでするのでしょうから、練習して上手になる、試合やコンクールに出る、成績をあげるのは良いことです。

ただ、上手下手、勝つ負けるなどの結果だけにとらわれるのではなく

その部活を通して体、頭、心をきたえる。

それに取り組む過程で何を学ぶかを大切にしてほしいと思います。

部活に入ったり何か新しいことに挑戦する人はがんばってくださいね。

高橋

https://tomproject.exblog.jp/239211294

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