2021年振り返り(基礎トレーニング)
2022年 01月 01日
新年おめでとうございます。前回の続きで今年の取り組みについてなど振り返ります。
今回はトレーニング内容についてですが
一番は寝返り、ずりばい、くの字・Sの字などの基礎的トレーニングの重要性です。
トレーニングで重視していることに、首すわり、寝返り、ずりばい…などの運動発達があります。
これらの運動をしながら成長発達をしていくわけですので、まずは赤ちゃんのときにこれらの運動をしっかりしておくことが大事です。
そして大きくなってからも、幼児でも小学生でも中高大学生でも大人になっても高齢になっても、これらの運動は重要です。
ということで、発育発達を基にしたトレーニング、コオーディネーショントレーニングとして、これまで10年ほど続けてきました。
いろいろな人たちに会い、指導する機会をいただき、取り組みを続けてきましたが、続ければ続けるほど、これらの基礎的な動きや視点が大事だと、考えが深まってきたように思います。
体幹が大事ですよ
肩甲骨と骨盤の動き、連動性が大事ですよ
首と体幹の連動が大事ですよ
骨盤、体幹の捻り動作が大事ですよ…と
トレーニングそのものの理屈はそれほど変わりません
この子はどんな特徴があるかな
どうしてこの動きになるのかな
どこにつまづきがあるかな
どんな動き・刺激が入れば変化があるかな
相手のこと、トレーニングをどうしていくかを考えていくと
頭を支える動きができていないな
寝返りで背中を反らして動いているな
お腹、首、背中をきちんと支えられていないな
お腹から股関節の筋がうまく働いていないな
などの課題が見つかり
あおむけ、うつぶせでの動きをしよう
寝返りの動きのやり方を変えてみよう
ずりばいを違う場所でしてみよう
意識させるポイントを変えてみよう
と改善策がでてきます。その考えのもとになるのが運動発達や感覚の育ちの視点です。
「野球でボールが打てない」という状態を例にすると
視覚的にボールを捉えられていない、距離感がつかめない、目の使い方が苦手
ボールを見ながら(視線・頭部を固定して)体を動かすことがうまくできない、頭や体の動きに伴って目がぶれてしまう
バットの操作がうまくできない、視覚的にとらえたボールの位置と体を動かす位置、バットを操作する位置がずれている等
運動する情報入力に課題があるのか、体の動きに課題があるのか、距離感・リズム感、いわゆる定位分化能力に課題があるのか、さまざまなことが考えられます。
それらを考えその子に合わせてトレーニングを考えることが必要であり
たくさん練習すればできるようになる!では良くならないことがあるのです。(それで良くなる場合は大丈夫ですが)
ボールを投げる捕る、打つ、蹴る、走る
野球でもバスケでもサッカーでも何でも
大切なのは自分の身体をしっかりと動かせることです。
体幹が弱いから体幹トレーニングをするのではなく
体幹が弱いのは寝返り、ずりばい、ハイハイをしっかりしていなかったから。頭をきちんと支えて動けていなかったから。
体幹や首、足をうまくつかって寝返りなどをしていって、良い動作でハイハイができると良い動作で高這いができ、良い動作で歩けるようになり、良い動作で走れるようになるのです。
運動も勉強も基礎的なことからの積み上げ、ステップアップだなあと感じた今日この頃でございました。
今年もよろしくお願いします。ありがとうございました!
高橋