育児講座「噛まない子 噛めない子」~離乳食は何のため~ 感想

保護者の方から育児講座があることを教えていただきいってきました。

会場は肝付町のちゃいるどはうすhttps://www.child-house.com/

今回は講座参加のみでちらっと見ただけですが、施設は広々としてマット類やおもちゃなどもたくさんあり楽しそう、スタッフのみなさまも親切でした。

となりは高山温泉ドーム、大きな遊具のある公園もあります。

では講座について。たかはし記憶によりますので、誤解があったらごめんなさい。

最近の子どもの歯やあごの発育について、開咬や上顎前突、過蓋咬合、反対咬合などの説明。

高齢の方の写真と比較しての解説もありました。歯槽骨のしっかり具合がちがう。このような方が歯周病で歯槽骨が溶けていったとしてもなんとかなりそうですが現代っ子はどうなってしまうのか…

私自身は下顎後退で歯もしっかり並んでいませんし親知らずも横向き。歯槽骨も歯周病でだめだろう…という感じです。

子どものう蝕(虫歯)は減っているそうです。1960年?70年ごろは3歳児の9割くらいに虫歯があったそうですが、最近は9割はなし。

なんですが…歯肉炎は増加している。虫歯がなければOK!ではなくて、本当の歯や口の健康とは何なのか考えなければいけない。

給食の残食率の話や、食事中に水を飲まないという話もありました。

昔は食事中に水を飲まないのがマナーだった、食事が終わると茶碗にお茶をついで飲んだ。

味がないと食べられない、ジャムがないとパンが食べられない、よく噛まない・噛めないので飲み物で流し込まないと食べられない。

高度経済成長期ころから食文化も大きく変わり(ハンバーガーにはセットで飲み物がついてくる等)、噛む回数も変化した、残食率などの数字にも表れている、というような話だったと思います。

そして離乳食の話で一番印象に残ったのが

「離乳は咀嚼のトレーニング」ということでした。

栄養は母乳・ミルクでとれている。栄養をとるために離乳食を与えるのではない。

きちんと噛む、のむ、食事がとれるようにするトレーニングの期間であり、そのための離乳食である。

教科書的には、初期はペースト状のものから段階によって…のようになっているが、初期から柔らかいものだけでなく色々なものを口に入れる(食べない・飲み込まないでよい)、その割合が変わっていく。

手づかみ食べの大切さや、小さなときから色々な食材を口に入れていたほうが、後々食べられる種類も増える。また、おいしくない(刻んだりすりつぶしたりすることで苦みなどが強くなる野菜もある)ものを食べたいか。家族と同じものを食べたい。といったこともありました。

離乳食をマニュアル通りに完璧にしようとするよりも、家族の食事から少しつぶすなど食べやすくして与える。食べるのはまだ難しい食品も口にいれてみるなど「適当に」するくらいのほうが口腔の発達に良いかも。

近年の給食中の摂食嚥下に関する事故についても、食品の問題だけ、管理者側の問題にしていても解決しない。

幼稚園保育園でリスクを減らすために、給食をさらに柔らかいものにしたとしても、問題を先送りにするだけ。

これもまったくその通りだと思いました。

手軽にカロリーがとれる食品

柔らかい食事

おやつの文化

食事中の水

起床睡眠時間、便などの生活サイクル

マグなどの便利グッズの弊害

母乳よりミルクがよいという宣伝や風潮

離乳食についても、子育ての知恵が受け継がれず、自分で一から学ばなければわからないという現状は問題

これは離乳食に限らず、産前産後の過ごし方をはじめ授乳の仕方や抱っこ、おんぶの知識などなど、子育てがワンオペ状態になっている現代社会の問題だと思います。

ざっとこんな感じでした。

さまざまな写真や動画も交えて、噛まない・噛めない子の原因や離乳食の解説など大変わかりやすく勉強になりました。離乳食についての考えが整理されとてもすっきりしました。ありがとうございました。

最後に食事中の水はよくないけど、晩酌はOK!と言われましたので、これからも子どもたちに胸を張って大人のお酒はOK!と説明していきます。

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