マット運動のねらいや声掛け 2017年6月19日

6月は「マット運動」を運動メニューに入れています。
前転、後転、側転、開脚前転、開脚後転、側方倒立回転など、小学校での基本的な技が中心です。

技もできるようになるのですが
技の完成よりも、平衡系の刺激を入れることを大切にしています。

転がる、回転から体を起こす、逆さになる
視覚の変化、姿勢の変化
うまく体を丸める、衝撃を吸収する、受け身をとるなどの体の使い方を含めた
自分の体を上手に操作できる身体感覚・平衡感覚を育てる

ですので、練習の仕方やアドバイスは
「技をできるようにするため」ではなく
「この動き・課題を通して何を身につけるのか」がポイントになります

腰の上げ方
顎の引き方
視線の向け方
それぞれの技に様々なポイント、コツがありますが
そのやり方や動きを細かく説明する場合もあればそうしない場合もあります

「足をそろえて」と言ってする場合も
・技として足がそろっている方がきれいだからするのか
・足をそろえるように意識した方が骨盤周辺に力が入る、体幹・重心のコントロールにつながるからなのか
ねらいによって同じ動き、同じ説明や声掛けでも意味合いが違ってきます。

見た技の動きを理解し、脳の中での動きを自分の体の動きにしていく
自分の体をイメージ通りに操作できるようになる
様々な動作とその組み合わせ方、力の調整、リズム・スピードの変化
動きながら自然と感覚や動作をつかむ

結果的に技もできるようになると良いですね

マット運動、器械体操は難しい、体が痛いなどということもあり、苦手意識を持ちやすい単元だと思います。
私もずっと嫌いでした。

苦手、嫌いにはなってほしくないのですが

小学校でこの技を習うから、苦手意識を持たないように、つまづかないように早めにできるようにしておこう、と
とにかく小さいうちにできるようにする

頭の後ろをつけるんだよ
顎を引いて体を丸めるんだよ
良かれと思って
その技の習得に直接つながる技術を、反復練習して丸暗記型で学習することは注意が必要です
(これは字を覚える、言葉を覚えるといったことにも通じます)

マット運動の動きが苦手、なかなかできないというのは
運動スキルを習得する土台となる体の感覚や機能が発達していないことや
原始反射の影響などで、どうしても体が思ったように動かないなど
さまざまな理由があります

マット運動自体が、全身を使いながら平衡感覚をはじめ体性感覚を刺激するとても良い運動ですが
幼少年期に技の習得・完成ばかりを目的として取り組んでしまうと、もったいないですね

運動能力を育てる、多様な体の動かし方を経験する、運動スキルを身につける
運動を通して体を育てる、さまざまな能力を伸ばすことがトレーニングであり、体育だと思います。

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